学習塾にもいくつか種類があります。
誰にでも合う塾の形というものはありません。
子供の性格や目標によって変わってきます。
それぞれのスタイルにメリットとデメリットがあります。
集団授業と個別指導の特徴についてお伝えいたします。
集団授業の長所と短所
集団授業の長所
- 同じ金額ならば、個別指導よりも多い時間授業を受けることができる
- 個別指導よりも質の高い授業を受けることができる確率があがる(専門の講師になることが多いので)
- 他の生徒の目があるので宿題などをやらないわけにいかず、競争意識を持つことができる
- 友達ができることが多い
集団授業の短所
- 本人がわかっていてもわからなくても、聞いていても聞いていなくても授業が進む(自分にあった難易度が必要)
- わからないことがあってもフォローは基本的にはできない
- 定期試験前でも学校の授業と関係のない授業を受けさせられることが多い
- 時間割はあくまで塾の時間割に合わせる必要がある
- 自分の都合での休んだ場合の振替はない
- テスト前などで、苦手なところを個別に勉強するというようなことはできない
- 主要科目以外の学校の課題対応など、生徒本人に合わせた対応はできない
個別指導の長所と短所
個別指導の長所
- 生徒に合わせたレベルの内容や目標に合わせた指導が受けられる
- ノートの書き方(例えば計算ミスのしにくい計算の仕方など)の指導を受けることができる(講師に力量があれば)
- スケジュールを比較的部活や他の習い事などに合わせやすい
- 前もって休むことがわかっている場合は他の日に振り替えられる塾が多い
- 本人が理解していなくても、聞いていなくても塾の時間が過ぎるということは起きにくい
- 塾によるが、主要科目以外の勉強の対応や、課題のアドバイスなどを行っているところもある
- 講師が学生アルバイトが主流のため、生徒と歳が近く親しみやすい
個別指導の短所
- 集団授業に比べて講習時に月謝が高くなりがち(時間あたりの単価が高い)
- 他の生徒の目がないため、宿題をやらなかったり、競争が生まれない(子供によってはそれが長所になりえる)
- 講師は学生アルバイトが主流であり、講師によって指導の質が保てていない場合もある
- 教室長の力量の差が大きく、同じブランドの塾でも塾によって差がある
どちらが向いているのか
集団授業が向いている子
- 学校の授業を聞いてついていくことができる子
- わからないときには他の人に聞いたり、自分で調べることができる子
- 競争相手がいる方が頑張れる子
集団授業の授業が向いていない子
- 学校の授業についていくことができない子
- わからないことをそのままにしてしまう子
- 周りに人が多いと苦手意識を感じる子
個別指導が向いている子
- 学校の授業についていけていない子(成績で言えば2~3の前半)
- 自分で自分の苦手な箇所がわかっている子(質問するところがわかる子:成績で言えば5や4の後半)
- 周りに人がいる集団授業が苦手な子
※学校についていけない子は個別でないとならないし、自分である程度できていて、あと少しわからないところを教えてほしいという場合には個別のほうがいいといえます。ある程度できている子にとって、自分でできるところを学ぶ必要はないわけです。
個別指導が向いていない子
- 競争がないと頑張れない子(ただ、学校などで順位が出てそれで頑張れるなら問題はない)
- 他人に勉強を見られるのが嫌だと感じる子
まとめ
理想を言えば、科目によって使い分けることです。
苦手な科目や、例えば数学や理科など、個別にわからないことを聞きたい科目は個別指導にして、得意な科目や、解説が中心の英語や社会や国語は集団にするというような方法もあります。実際、塾によっては個別と集団の両方を行っているところもあります。
そのため、授業についていける子ならば、集団で授業を受けるけど、苦手な科目は個別指導や家庭教師に習うという形が理想だといえます。
最近はYoutubeなどのインターネットなどでも授業を受けることができますので、得意な科目はインターネットなどで進めて、苦手な科目は個別指導で学ぶというような方法もいいと思います。集団授業や、インターネットのまずいところは、自分の知りたいところをピンポイントで教えてくれるわけではないという点です。
家庭教師は1対1になることが多いため、単価がどうしても高くなります。
また、演習している時間はそもそも教えているわけではないので、その点、講師一人対生徒二人などの個別指導であればそれほど指導している時間が短くなるということもありません。講師一人対生徒三人、四人というのもありますが、これは子供によって向き不向きがあります。
実際、つきっきりで指導しないとならないような子は、講師一人対生徒一人にしないとならないですし、ただ、そうするとどうしても金額がかなり高くなってしまいます。ただ、つきっきりでいつまでも指導しなければならない、ということはあまりないです。あるところまでいくと、あとは集団などでもついていけるようになる、ということもあります。
この個別指導の中での選び方については、また、折見てお話をしたいと思います。